「最近うちの猫がご飯を食べてくれない」
「ご飯をあげてもうつわからポロポロこぼれて食べにくそう」
「粒が大きくて食べずらそう」
猫を飼っている方で、こんな悩みを抱いている方が多いのではないでしょうか?
この記事を見ていただいているということは、現在、介護について様々なお悩みを抱えている方ではないでしょうか?
我が家の猫は双子のスコティッシュフォールドというイギリス原産の猫です。
初めは可愛いしかなかったのですが、一緒に暮らす中で様々な困難が立ちはだかってきました。
ここでは、介護の猫ちゃんを飼っている人に向けて、フードやうつわ、食べさせ方など、我が家で飼っている双子(男の子のゆずと女の子のさくら)の実際の介護経験を紹介し、皆さんの介護生活の参考にして頂きたいと思います。
目次
1.栄養バランスを考える
2.⽔分を⼗分にとる
3.⾷べやすい形と器の⼯夫をする
4.⼀度に⾷べる量と⾷べる回数を調整する
5.⾷欲の変化に注意する
6.まとめ
1.栄養バランスを考える
猫の介護状態によって栄養バランスを考えることが重要です。
・高齢猫に多い腎臓病の猫にはリンやタンパクを、糖尿病の猫には血糖値の制限
や炭水化物を制限した食事にする。
・体力が低下している場合、少量で栄養が摂取できるウェットフードや流動食を
与える。
・消化器官が弱っている場合、消化しやすいシニアフードを利用する。
このように、専用フードの利用を検討しなければなりません。
我が家のゆずは3歳のときに膀胱炎になりました。一般的なキャットフードを与えていたところ、膀胱の中にストルバイト結晶が確認され、その時の血液検査で腎臓の数値が低下していることがわかり、尿路結石や腎臓疾患に配慮した療養食に切り替えてました。
2.水分を十分にとる
高齢や介護の猫は脱水症状になりやすく、水分の摂取が重要です。
・新鮮な水を数か所用意する。
・ウェットフードにして、食事から水分を摂取出来るようにする。
・自力で飲めない場合は、スポイトやシリンジを使ってサポートする。
十分な水分補給は、介護だけでなく病気の健康維持にも重要です。
我が家のさくらは四肢の奇形がひどく、器で水を飲むことが出来ず、2年ほど前から1日4~5回シリンジであげています。台所でシリンジに水を入れ始めると頭を上げて反応し、一回に飲ませる量は通常3~5ml位といわれていますが、さくらは1回に15mlほど飲みます。さくらが特別なのでまねしないでくださいね!
3.⾷べやすい形と器の⼯夫をする
歯の衰えや飲み込む力が弱っていたりすることがあります。
・ドライフードはつぶしたり水でふやかす、またペースト状にする。
・粒状のほかにフレークタイプ、パティ状などがあるので猫の興味をそそるものをあげる。
・器の高さを調整したり、角度を変える。
こうすることで、食べやすく、猫の負担を軽減出来ます。
我が家のさくらはドライフードを食べることはできますが、足の奇形がひどくまともに立っていられないので、ドライフード・ウェットフードどちらも抱きかかえて食べさせています。
4.⼀度に⾷べる量と⾷べる回数を調整する
高齢猫や介護猫は食べることが負担になることがあります。
・一日数回に分けて与える。
・少量ずつ与える。
回数や量の調整で、消化にも良く体重減少を防ぎ健康維持をはかります。
我が家の双子は、さくらは介護状態ですが、認知症の影響があるのか食欲は旺盛です。抱えてご飯を食べさせると、指まで噛むくらいの勢いです。ゆずは基本置き餌で、自分のペースで食べていますよ。
5.⾷欲の変化に注意する
食欲がない場合、体調変化のサインかもしれません。
・いつもと違う味に変えてみる。
・少し温めて香りを立てて与える。
工夫をしても改善しない場合は、獣医師に相談することを考えましょう。
幸いなことに、我が家は二匹とも食欲はあまり低下しておらず、状況によってドライフードとウェットフードを与えていますが、あまり食べないということはありません。
しかし、たまに便秘になったときは食欲が落ちることがあります。病気のほかにも体調変化のサインを感じ取ることが大事ですね。
6.まとめ
・病気や体力が低下している場合は専用フードを利用する
・ウェットフードやスポイトでの補給を考える
・ペースト状にしたり器を変えてみる
・数回に分けたり、少量ずつ与えて負担を軽減する
・ごはんの味や香り・温度を変えてみる
高齢や、病気・けがで介護状態になると、日々さまざまな悩みやトラブルが起きます。
我が家のような生まれ持って奇形を抱えてきた猫にとっても、毎日が変化の連続です。特にスコティッシュフォールドは奇形の進み方によって、歩くことが困難になり自分で食べることが出来なくなります。
介護は大変ではありますが、これを見ていただいて「今日はどれくらい食べたかな」「水はたくさん飲んでるのかな」など毎日の体調変化の観察・記録をすることで、かわいい愛猫の体調変化に早く気付くことが出来る一助になれば幸いです。
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